なるほど!そういう意味なんだ!世界のことわざ5つ
エラ・フランシス・サンダースさんが書いた「誰も知らない世界のことわざ」
51の様々な国のことわざをイラストと一緒にその成り立ちを説明してくれる絵本です。
その中から僕の気に入ったことわざを5つ紹介します。
エラ・フランシス・サンダースってどんな人?
彼女が19歳の時に書いた「翻訳できない世界の11の言葉」というイラスト本がニュースやネットで取り上げられ、
世界中で話題になり一躍有名になりました。現在はイギリスやモロッコなど様々な国でフリーのイラストレーターとして活躍されています。
ラディッシュを下から見る (ドイツ)
その国の埋葬方法がことわざに反映されていることわざだと思います欧米では土葬の為、棺桶に埋められて、魂は体に宿ります。
日本なら火葬で灰になるので、魂は天国へ行き、天国から見守ってくれているという宗教的観点を持っています。
英語ではバケツを蹴る「kick the bucket」などがありますが、その由来は縄で首を縛り、バケツの上に載って、
そのバケツを蹴ることで、首を絞めて窒息死させた事だそうです。
また、日本の「切腹」「腹切り」が「harakiri」として英語になり、最近では世界でも知られている言葉となりました。
このように死に関することわざは世界各国多くあります
ある日はハチミツ、ある日はタマネギ (アラビア語)
日本では山あり谷ありということわざが一番近いと思います。英語では「Life has its ups and downs」(人生浮き沈みがある)
玉ねぎを切ると涙がでるから悪いたとえとして使われているのでしょうか?
もしあなたが玉ねぎの日が続いていたとしたら、心配せずともハチミツの日がもうすぐやってくるかもしれません。
うさぎになって旅をする(フィンランド語)
ウサギが貨物室に隠れていても誰も気にしなかったり、改札口もヒョイっとすり抜けてしまう姿から
このことわざができたそうです。日本のことわざは中国から海を渡ってきたものや、
日本で作られたもので、数百年前に起源があるようです。対してこのことわざは電車が発明された時代の話なので、
約300年前の近代に作られたことわざと推測できます。ことわざの歴史も国によって様々なんですね!
ガレージにいるタコのような気分(スペイン語)
自分の有利な場所から離れてしまう事で、不利になった事は多々あります。
タコが水辺から出てきてガレージで仕事をしようとしても、足が何本あってもおそらく役には立たないはずでしょう。
日本語にも水を得た魚のようという言葉がありますが、同じ海の生き物を使っているので、非常に近い観点からの表現だと思いました。
ピラニアがいっぱいの川でワニは背泳ぎをする(ブラジル)
日本には人間の指を食いちぎるほどの強いあごを持ったピラニアがいなかったり、
ワニの背中が固いことがあまり知られていないので、ことわざの意味の理解に苦しむのではないでしょうか。
日本語であれば、転ばぬ先の杖や、石橋を叩いて渡るという意味に近いのではないでしょうか?
英語では、「Look before you leap」(飛ぶ前に着地点を見ろ)という意味があります。
どんな国であっても慎重に行動するべきということわざはあるようですね。
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