観光ビザ、学生ビザ、ワーキングホリデービザ、Co-opビザ、永住権などカナダの様々なビザに関する申請方法や違いなど、できる事などをまとめてみました。
滞在期間 | ビザの種類 | 就労の許可 | |
観光ビザ | 6ヵ月 | 取得の必要なし | 不可 |
学生ビザ | 6ヵ月以上 | 学生ビザ | 可 |
ワーキングホリデービザ | 1年 | ワーキングホリデービザ | 可 |
Co-opビザ | 1年 | 学生ビザと就労ビザの2つ取得が必須。 | 可 |
観光ビザ
観光目的で一時滞在するのに日本人の場合ビザの申請は特に必要ありません。
観光ビザでカナダに最大滞在できる期間は半年ですので、6か月以内に国外に出る必要があります。
6か月以内の短期留学
半年以内で語学学校に通う事を検討してる場合は、
eTA(Electornic Travel Authorization:電子渡航許可証)でオンライン申請が必要になります。
申請金額は7ドル(600円)程度ですぐにメールで取得することができるそうですが、
関係書類を求められた場合は数日かかることもあるそうです。
半年以上の留学の場合は学生ビザを申請する必要があります。
学生ビザ
高校、短大、専門学校、大学など長期で留学の半年以上の留学の場合は、
「就学許可証」と呼ばれる学生ビザの取得が必要です。
余裕をもって出発の4か月前にオンラインで申請するのをお勧めします。
申請手数料は約150カナダドル(約1,5000円)です。
申請には入学許可証が必要なので、事前に学校の選定や学費の支払いが済んでいなければなりません。
学生ビザでアルバイトはできるの?
就労ビザを得ていなくても週20時間以下であれば、
キャンパス内や外に関わらず、アルバイトすることができます。
オフキャンパスで働く場合は移動時間がかかるといったデメリットもあるので、キャンパス内で仕事を見つけるもの一つの手段です。
オンキャンパスのアルバイトにはレストランで働いたり、コンピュータールームの管理など様々な仕事があります。応募したのになかなか仕事が見つからない場合はキャンパスで既に働いている知人に面接やレジュメのコツなどを聞いて、確実に仕事を見つけるのもいいかもしれません。
夏休みや冬休みなどの長期休暇を利用してもいいですし、授業終わりの放課後に働いてもかまいません。
ワーキングホリデービザ
最大12か月間休暇を過ごすことを目的としたビザです。
旅行に行ってもいいし、語学学校で英語を勉強してもいいし、アルバイトや社員として就労経験を積むこともできるビザです。
注意点としては、延長が絶対にできない点と各国で1回しか使うことができない点です。
一度ワーホリビザを取得してそのまま続けたい場合は、日本が締結している別の19か国の中から次の渡航先を決めなければなりません。
その他の国ではビザの年間発行枚数や最大渡航期間などが異なりますので、確認が必要です。
私の知り合いでオーストラリアのシドニー2年、カナダのバンクーバーに1年、台湾に1年の合計4年ワーホリで海外に住んでいた方もいらっしゃいます。
更に条件としては18歳以上、30歳未満という年齢制限もありますので、お気を付けください。
Co-opビザ
専門学校のプログラムの中には「Co-opプログラム」と呼ばれる学習とインターンシップのような職業経験を積む事ができるものもあります。学生ビザと就労ビザの2つのビザの取得が必要です。
専門学校の授業のうち、50%以下がインターンシップのような実習をするプログラムが組まれています。例えば、1年間の授業の場合、半年は学校で学び、残りの半年は企業で実務を経験するといった内容です。学校が提携先の企業を紹介してくれる場合や、自力で調べないといけない場合もあります。
移住・永住権
カナダの永住権を取得すると、選挙権がもらえないことを除き、パスポートを得ることができるなど、カナダ国民とほぼ同等の権利を与えられます。
永住権取得にはクラスが4つあります。
- 専門性の高い仕事でカナダの経済に貢献できる人材が申請できる「経済クラス」
- カナダ人と国際結婚し申請する「家族呼び寄せクラス」
- 投資家、起業家などの「ビジネス移民クラス」
- 戦争、宗教などの理由で自国にいることができず、逃れざるを得ない人々の「難民クラス」
カナダには10の州と3つの準州で構成されており、州によって永住権取得の判定基準が異なります。
基本的には人口の少ない州が比較的取得するのに易しいといわれています。参考までにどの州に人口が多いのかというと、カナダの中で1番人口の多いトロントは約1400万人、次にモントリオールのあるケベック州に800万人と言われています。
カナダには観光ビザ、学生ビザ、ワーキングホリデービザ、Co-opビザ、永住権など様々なビザの種類がありますが、自分の目的や滞在期間に合わせて選ぶ必要があります。