ターミネーターから考える将来の翻訳について

ターミネーターから考える将来の翻訳について

 

最近参加した国際交流イベントで翻訳家を目指している同い年の女の子に出会いました。

出会いをきっかけに翻訳について調べてみました。翻訳家の技・将来性についてお話したいと思います。

「映画の字幕ってホント全然ダメだよね~」という話を時々耳にしますが、実際はどうなんでしょうか?

 

翻訳家 戸田奈津子さん

 

https://www.asahi.com/topics/word/%E6%88%B8%E7%94%B0%E5%A5%88%E6%B4%A5%E5%AD%90.html

映画字幕翻訳家や外国人俳優の映画披露宴の通訳などで有名な戸田奈津子さんですが、

これまでにタイタニック、スターウォーズ、ターミネーターなど数々の有名映画作品を翻訳に携わっています。

 

ターミネータのワンシーンから機転を利かした日本語字幕のテクニックをご紹介します。

 

ジョンの声になりすましたターミネーターと母になりすましたT-1000との会話のシーン

【日本語字幕】
ターミネーター「ウルフィーが吠えてる。どうかしたのかい?」

T-1000「どうもしないわ ”それより” 今どこなの?

【本来の英語】
“What’s wrong with Wolfie?I can hear him barking. Is he okay?”

“Wolfie’s fine, honey. Wolfies’s just fine.”

直訳するならば、「どうもしないわ、本当にどうもしないわ。」になるはずですが、

ここではあえて、感づかれない為に無理やり話をそらしている状況を別の言葉で表現しています。

 

言葉をそのまま直訳せずに、本来表現したい内容をくみ取って、日本語に変換する素晴らしい技です。

ただ単に英語ができるだけではできる技ではなく、翻訳家の表現性の豊かさが重要なキーになります。

 

字幕の難しさは文字制限にあり!

また、字幕は一行に対して12文字前後の文字制限があります。人間が一瞬で読み取れる文字の長さが決められている為です。

皆さんも気づかないうちに生活の中で触れているのです。Yahoo!Japanのニュースの目次に注目してください。

パッと見た際に読みやすいように実は、すべて12文字前後で構成されているのです。

翻訳家はその制限の中で本来伝えたい内容をぎゅっと濃縮して厳選された日本語を当てはめているのです。

翻訳家の将来性

今後、インターネットの成長と共に国際間のボーダレス化が進み、様々なモノや情報が飛び交います。

そんな激化される情報社会で翻訳は欠かせないツールです。

簡単な文章などはテクノロジーの発展により自動翻訳されますが、専門知識の必要な医療業界や、

貿易などの法律が関わってくる重要な内容などは自動翻訳に完全に頼ることが難しいと思われます。

 

自動翻訳機についての記事はこちらをどうぞ。

 

現在では、Google、AmazonをはじめIT企業が音声認識と人工知能に磨きをかけていますが、

まだまだ「直訳」の範囲内で、戸田奈津子さんのように内容をくみ取って「意訳」するレベルには達していません。

今後はどうなるかわかりませんが、、、

 

 

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